はじめに
日本人は毎日と言っていいほど卵を食します。卵には血糖値の急上昇を防ぐ効果や心筋梗塞、脳梗塞などを予防する物凄い栄養パワーが含まれているのです!さらにそれを補う料理法や調味料、トッピングなども紹介していきます。
卵に含まれる2大栄養素は?
・ コリンは脳を老けさせない脳の神経伝達物質の材料になりアルツハイマー(認知症)の予防が期待されます。
白身に含まれる栄養素「卵白たんぱく質」
・卵白は筋肉を老けさせず「つまずき」を防止して、骨折や寝たきりを未然に防ぐ効果が期待されます。
卵の調理法で栄養はかわる?
どんな調理法が卵そのもの栄養価を引き上げてくれるのでしょうか。今回は「生卵・温泉卵・ゆで卵」で栄養は変わるか検証してみます。
卵の黄身には「ビタミン・ミネラル」が含まれています。これらは加熱することにより少しだけ減少してしまいます。
卵の白身は主にたんぱく成分が含まれています。たんぱく成分に関しては加熱しても栄養に変化はありません。しかし、吸収率が変わってきます。
加熱後(温泉卵・ゆで卵)→約90%
生卵→50%
つまり、加熱することによりビタミン・ミネラルが少し減少してしまうけれども、たんぱく質の吸収率はあがるのですね。
この事から、ビタミン・ミネラルを多く摂取したい人は生卵、たんぱく質を多く摂取したい人は温泉卵・ゆで卵を食べるといいですね!
ただし、ゆで卵の場合ゆで過ぎてしまうと吸収率が下がってしまうので黄身は半熟ぐらいがいいです。
② 沸騰後3〜5分ゆでます
③ 出来上がり
たんぱく質の吸収がアップするのはもちろんの事、ビタミン・ミネラルの減少も最小限に抑えられます。
目玉焼きや卵焼きなど、フライパンで料理する場合は、殻を割って調理を行う為、栄養が少し流れ出てしまうそうです。だたし、それほど大きな損失ではないので気にする事はありません。
さらなる卵に秘められたパワー
最初に説明した卵の2大要素である「コリンとたんぱく質」には「脳を老けさせない・筋肉を老けさせない」働きがあると説明したのですが、それ以外にも「血糖値の上昇を抑える」働きがあります。
血糖値の上昇を繰り返すと、「糖尿病」になり、血管がダメージを受けた状態が続くと「心筋梗塞・脳梗塞」を引き起こす危険性が出てきます。以前、血液をサラサラにする食べ物や脳梗塞予防の食べ物も紹介しましたが、それに合わせ卵も食べるとより予防には効果的だと思われます。
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血糖値の急上昇を防ぐ最も良い卵の食べ方は、みんな大好き「卵かけご飯」です!卵のたんぱく質がご飯などの糖質を包み込み血糖値の上昇を抑えてくれるのです。
血糖値が急激にあがる原因は白米などの糖質の高いもの食べると上がってしまうのですが、卵かけご飯で卵がご飯をコーティングして糖質を包み込む事によって「糖の吸収を緩やかにする」効果がえられます。
卵かけご飯に一味加えたいという方、最強トッピングは「青のり」です!青のりには食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維はご飯の糖質に幕を作る働きがある為、卵のたんぱく質と青のりの食物繊維で糖質をダブルコーティングすることになります。
目玉焼きは醤油派?ソース派?
実は醤油かソースで血糖値の上昇のリスクが減少します。ではどちらの調味料が良いかというと・・・「醤油」です!私も醤油派なので良かったです。
なぜ醤油が良いのかというとポイントは「GI値」が関わってきます。
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・ 血糖値の上がりやすさを表す数値
・ 数値が低いほど血糖値が緩やかに上昇
醤油は他の調味料に比べるとGI値が低めなのです
GI値
薄口醤油=9
マヨネーズ=15
ウスターソース=29
ケチャップ=30
お醤油には茶色い色素である「メラノイジン」が含まれていて、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。塩分が気になる方は減塩醤油をお勧めします。
白卵と茶色卵で栄養は変わるの?
スーパーに売られている卵には、白い卵と茶色い卵がありますが、皆さんはどちらを買われていますか?茶色い卵の方がちょっと高級感があってお値段も少し高めのイメージですよね?実は「栄養素は変わらない」のです!
では、なぜ値段が違うの?と思った方いると思います。実は生産コストの違いによるものです。卵の色は鳥の種類によって生まれる卵の色が変わってきます。
白い卵は白いニワトリから産まれ、茶色い卵は茶色いニワトリから産まれます。では何故、茶色い卵は白い卵より値段が高いのかというと、茶色い鶏の方が餌をたくさん食べる食いしん坊なのです。そうなると餌台のコストがかかるため、値段も少し高く設定されるわけです。
卵の種類によって黄身が濃かったり薄かったりしますが、濃い方が栄養たっぷりな感じがしますが、実は栄養素は変わりません。ニワトリが食べている餌により黄身の色が変わってきます。トウモロコシが中心の餌だと黄身は薄く、パプリカなど赤身の食材の餌を与えていると黄身は濃くなります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまでを簡潔にまとめます
・ ビタミン・ミネラルを多く取りたい=生卵
・ たんぱく質を多く取りたい=温泉卵、ゆで卵
・ 血糖値の急上昇のリスク=糖尿病、心筋梗塞、脳梗塞
・ 血糖値の急上昇を防ぐ卵の食べ方=卵かけ御飯
・ 卵かけ御飯のトッピング=青のり
・ 目玉焼きにかける調味料=薄口醤油
・ 醤油が良い理由=GI値が低い
・ 白卵と茶卵の栄養素=同じである
・ 薄い黄身と濃い黄身の栄養素=同じである
栄養満点で美味しくて病気のリスクも予防できる卵。私も毎日たべています。昔は卵は1日1個と言われていましたが、医学的にはもっと食べても大丈夫だそうです。