血管老化を防ぐ成分イソチオシアネートはガン予防も!効率的な摂取法

はじめに

いくつか血管の老化を防ぐ食べ物である納豆いわし味噌などを紹介してきましたが、今回も血管の老化を防ぐ食べ物(野菜)を紹介していきたいと思います。その野菜に含まれている成分こそが血管老化を止める鍵になっています!以前紹介した納豆といわしとは違う成分なので、食べ合わせれば更に効果が得られると思います!

心疾患、脳血管疾患での死亡リスクを激減

2018年4月に血管の老化に関する重大な研究結果を国立がん研究センターが発表しました。日本人9万人の健康状態を16年にわたって追跡調査した結果「ダイコン」を多く食べていた人は、食べていない人に比べ
・心臓の血管が詰まる心筋梗塞など心疾患で死亡した人が30%減(男性)
・脳の血管が破れるなどの脳血管疾患で死亡した人が20%減(女性)
という驚きの事実が判明しました。

大根に含まれる成分


大根はアブラナ科と言われるグループの野菜でキャベツやブロッコリー、小松菜、カリフラワーなどがあります。そして死亡リスクを下げた人たちが特に多く食べたアブラナ科の野菜が大根です!お鍋やおでんの定番ですよね!私も大好きです♪そしてそこに含まれる成分「イソチオシアネート」が血管の老化を防止に効果が高いと注目を浴びています!

イソチオシアネートとは

全然聞きなれないし舌をかみそうな名前ですね。マウス実験で一匹は高脂肪を摂取させ続けたマウス。こちらのマウスの血管には脂肪がたっぷり付着し、その結果、血液の通り道を塞ぎ老化や病の元凶である動脈硬化を起こしました。もう一匹のマウスには、脂肪分を含んだ食事を与えつつイソチオシアネートを投与したところ血管の詰まりは殆ど無く高脂肪食を食べていたにもかかわらず動脈硬化を予防する事ができたのです。

・この効果は人でも立証されている
① 動脈硬化治療の第一任者 南野徹先生=「炎症を抑える作用があると言う事が知られている。血管の動脈硬化を抑制するという効果は非常に高い。」
② 糖尿病治療の権威 弘世貴久先生=「我々医師のいる世界でもこの物質は動脈硬化を抑えてくれるという事がもうすでに報告されています。これはダイレクトに効果があると言って良いのではないかと思います。」
③ 心臓の名医 尾池雄一先生=「加齢にともなう色々な病気、がんであったり動脈硬化が増えてくると思うんですけど、全体的に発症リスクを抑える事ができるんではないか。」
と名医も太鼓判なのです!

・イソチオシアネートの更なる効果
血管の老化を防ぐだけでなく、がんの予防にも良いとされているイソチオシアネート。このイソチオシアネートには解毒酵素を増やす働きもあります。この働きにより発がん物質の解毒を促進する効果が得られ、肺がんや大腸ガンの発症のリスクが下がると報告されています。

大根のイソチオシアネートは調理法によって量が変化

大根は日本人における野菜摂取量が第一位なんです。なので言われなくてもたくさん食べていると思う方もいると思います。しかし、料理法によってイソチオシアネートの量が変わってしまうので、どの料理法がいいか見ていきましょう!

大根のイソチオシアネート増やす調理法


煮る、漬ける、炒める、おろすと色々な調理法がありますが、どの調理法がいいのかというと・・・大根おろし!!!なんとも意外ですね。大根をおろす事により生の大根の1.8倍にもなるそうです。

・なぜ大根おろしなのか
実は、大根の中にはイソチオシアネートは存在していなく、イソチオシアネート元となる2つの成分があります。その2つの成分が、噛んだり擦りおろす事により細胞が壊れ合わさり、イソチオシアネートが生成される仕組みです。この2つの成分は熱や酸に弱く、漬け込んだりしてお成分が減ってしまうそうです。その為、「擦りおろす」が一番イソチオシアネートの量を増やすことができるのです。

・大根おろしのイソチオシアネートを摂取する3つのポイント
① 擦りおろす部位=葉っぱに近い部分、真ん中、先端とありますが書く部位によりイソチオシアネートの量は大きくかわってきます。
先端>真ん中>葉っぱ側
先端部分が一番イソチオシアネートの量が多いです!葉っぱ側に比べて先端は約6.2倍多いそうです
② おろし汁も摂取=イソチオシアネートは水に溶けやすいため、すりおろした水分に多く含まれています。できるだけ一緒に摂取しましょう!
③ レモン一切れを搾る=大根の細胞に含まれる成分はビタミンCと合わさると更にイソチオシアネートを生成します。レモンに限らず、スダチやカボスなども効果が期待できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでを簡潔にまとめます

(1) 血管を老けさせない成分=イソチオシアネート
(2) イソチオシアネートが多く含まれている野菜=大根
(3) イソチオシアネートの効果
・動脈硬化を進める活性酸素を除去する作用がある
・動脈硬化の原因となる血管の炎症を直接抑える作用がある
・がん予防にも効果あり
(4) イソチオシアネートを効率良く摂取する調理法0=大根おろし
(5) 大根おろしのポイント=先端部分をおろし、レモンをかけ、おろし汁も一緒に食べると効果的

みんな大好き大根ですが、シンプルにおろすのが一番良いのですね。イソチオシアネートは辛みの部分などで、辛いと感じたらイソチオシアネートを摂取できている証拠です♪今日の晩御飯は、お魚に大根おろしをたっぷりかけて食べたいと思います!皆さんもどうですか?