しめ縄の意味は?出雲大社のしめ縄はどうやって作るの?作り方

はじめに

神社に行ったり、家の神棚やお正月に良くしめ縄を目にしたりしてますよね?家を建てる前に行う「地鎮祭」にもしめ縄が使われてます。では、このしめ縄ってどんな意味があるの?そんな疑問に答えていきたいと思います。
2018年の7月には6年ぶりに出雲大社の大しめ縄が新しくなりました。あんなに大きいしめ縄どうやって作ってるの?なんて疑問にも答えていきます!
☆神棚の飾り方

しめ縄にはどんな意味が込められて入る?


しめ縄とは「神の世界」と「人間の世界」の境界線であると言う意味を持っています。しめ縄で囲われている中は「神様のお住まい」となる訳です。
神のお住まいには汚れた人間が入ることはできないので、しめ縄の先へ行くときは汚れを祓う必要があるんですね。

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「神の世界」と「人間の世界」の境界線がしめ縄なの?

実は、しめ縄の漢字に隠されています。
しめ縄を漢字で書くと→「注連縄」となります。なかなか見ないですよね。私は締め繩だとばかり思っていました・・・
しめ縄の意味はこの漢字を紐解くと出てきます!

注連縄の由来

では、なぜこの「注連」の字を当てるのかと言うと、由来は中国の文化にあります。中国では亡くなった方の出棺後に家の入り口に「清めの水を注いだ繩」を連ねて張り、二度と霊魂が家に戻ってこないようにすると言う風習があるそうです。そこから水を「注」いで「連」ねた「繩」から「注連縄」が来ていると言われています。

しめ縄の作り方

しめ縄の作り方を動画で紹介してるのを見つけましたので載せておきます!
まさに職人技です!

しめ縄づくり

出雲大社の大しめ縄


しめ縄といえば、大しめ縄のある出雲大社が有名ですが、一体あの大しめ縄はどのように作られているのか不思議ですよね?では見ていきましょう!

日本最大級は神楽殿の大しめ繩


出雲大社の拝殿にある大しめ縄もかなり大きいですが、出雲大社境内の西側に進むと規格外に大きな大しめ縄が飾られた「神楽殿」があります!

全長 1.5メートル
重量 5.2トン

日本最大級のしめ縄です。拝殿のしめ縄も規格外の大きさですが、そのしめ縄も小さく見えるほどの大きさです。

神楽殿のしめ縄はどうやってつくってるの?

大しめ縄は島根県の飯南町で作られています。架け替えの1年3ヶ月も前から作り始めます。
その理由はというと、大しめ縄専用の稲作りから始めるためです。色が美しく丈夫な「赤穂もち」と呼ばれるもち米の品種を使い、人の背丈まで伸びるまで成長させます。
通常はお米が実るところまで育てますが、大しめ縄専用の稲は「実がなる前」に収穫します。
これは神聖なしめ縄に使う稲の為、実をつけてしまうと重さで曲がってしまうので、そうならない為です。
収穫した稲を乾燥させ、そこからは手作業で一つ一つ丁寧に4ヶ月に渡り編んでいきます。まさに職人技!
そして、20人ほどで一丸となって全長13.5メートル、重さ1.7トンの繩を二本作り上げます。そして、この二本のしめ縄をひねり上げます。
規格外のしめ縄をひねり上げる作業は、大人50人とクレーンを使ってひねり上げます。今はクレーンという重機がありますが、昔の人はどのようにひねり上げたのでしょうね?後はトレーラーで運び、クレーンで神楽殿に取り付けられます。この5.2トンもの大しめ縄を支えてる神楽殿も凄いです。何かとミステリーな出雲大社ですね!
こうやって1年以上の歳月をかけ、約1000人の職人の手によって作り上げられています。

出雲大社 神楽殿 大しめなわ 撚り合わせ

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まとめ


いかがでしたでしょうか。ここまでを簡潔にまとめます

・しめ縄の意味=「神の世界」と「人間の世界」の境界線
・しめ縄を漢字で=注連縄
・しめ縄の由来=中国の文化より、水を「注」いで「連」ねた「繩」から「注連縄」が来ている
・日本最大級のしめ縄=出雲大社の神楽殿
・出雲大社の大しめ縄の作り方=1年以上の歳月をかけ、約1000人の職人の手によって作り上げられている

これから、しめ縄に対する見方が変わって来ますよね。豆知識として覚えていくとちょっと自慢できるかもですね!