フィギュアスケートの疑問を大解決!フィギュアの意味って何?

はじめに

フィギュアスケートのフィギュアって何?なんで選手は目が回らないの?など今更聞けないフィギュアスケートの気になる疑問を分かり易く丁寧に答えていきたいと思います!

フィギュアスケートのフィギュアってなに?

そもそもフィギュアって何の意味?って思った事ありませんか?フィギュア(figure)とは図形の意味で、滑った後にスケーティングの跡で線が残りますよね。その線が決められた図形の上をいかに正確に滑れるか、描けるかというものから、図形上をスケーティングするという意味でフィギュアスケートとなっています。
1988年のカルガリーオリンピックでは氷上に図形を描く競技も行われていました。これは、「コンパルソリーフィギュア」といって図形の上を正確に描く競技です。しかし、1990年に廃止されています。

ジャンプに関する疑問


フィギュアスケートには様々な種類のジャンプがありますが、一番難しくて得点の高いジャンプはなんでしょうか?見ていきましょう。
ジャンプの見分け方はこちら
ステップシークエンスの見分け方はこちら
フギュアスケートのルール解説はこちら

・一番得点の高いジャンプは?
ジャンプにはサルコウ、ルッツなど6種類のジャンプがあります。その中でも最も難易度が高く得点が高いのは「アクセルジャンプ」になります。

浅田真央さんや紀平梨花さんの代名詞であるトリプルアクセルで認知度は高いですが、何故難しいのでしょうか?そもそも「アクセル」ってなに?という疑問に答えていきます!

・アクセルジャンプが難しい理由
アクセルジャンプは他のジャンプと違い、ジャンプする直前の入り方が違います。他のジャンプは後ろ向きからじゃンプを踏み切りますが、アクセルジャンプは唯一前から踏み切るジャンプになります。ジャンプの着氷は6種類とも後ろ向きに着氷するので、アクセルジャンプジャンプは前向きで踏み切っている分、半回転多く回転することになります。トリプルアクセルが三回転半ジャンプと呼ばれるのはその為です。よって難易度も高くなっています。難易度も高い分、得点も最も高い時ジャンプになります。

・アクセルの意味は?
アクセルとは人の名前で、1882年(ノルウェー)にアクセル・パウゼンが初めて跳んだことから命名されました。その他にもジャンプも、サルコウは「ウルリッヒ・サルコウ」氏、ルッツは「アロイス・ルッツ」氏というようにジャンプを初めて跳んだ人の名前が付けられています。

ジャンプは高く跳べば点数は高い?

ジャンプは回転数だけでなく、より高く跳べば点数は高いのか?という疑問に答えます。フィギュアスケート解説者も「今のジャンプは高いですね!高さありますね!」なんて言葉も飛びだしています。採点基準にはジャンプの高さも入りますが、ジャッジが最も重視するのは跳ぶ前から跳んだ後までの一連の流れです。高さが凄くある人でも、跳んだ後が乱れたりスピードが極端に落ちたり、跳ぶ前のスピードが落ちていたりするとマイナス得点になってしまう可能性があります。ジャンプは高さも大事ですがいかにスピードに乗ったまま跳び、着氷した後も流れに乗っていられるかが重要です!

表情に出すのは減点?

選手がジャンプに失敗したり上手くできなかった時に、顔をしかめたり、悔しがったりする表情を出しますが演技の得点には影響しないのでしょうか?という疑問ですが、減点対象にはならないかもしれませんが、明らかに「私失敗しました」とアピールしているようなものなので、審査員の印象は悪いと思います。それに見ているお客さんも、そんな顔を見ると「あー」なんてため息が会場に響き渡ります。見ている観客を味方につけ、大きな歓声が上がれば審査員の印象も良くなります。選手には失敗しても顔には出さずに自信持って演技をしてほしいものですね!(私の願望)

・ガッツポーズや決めポーズ
演技終了時にガッツポーズを取ることにより、先ほども説明したように客席が大歓声をあげます。このように会場の盛り上げは審判に好印象を与えると言われています。

2010年バンクーバーオリンピックでキム・ヨナ選手が最後に決めた銃を撃ち抜くポーズは、技の完成度を審判に印象付ける効果があり、得点にも影響していると言われています。最後のキメまで目が離せませんね!

スピンに関する疑問


・あんなに回って目が回らないの?
フィギュアスケートの魅力といえば華麗なスピンです!スピンの速い選手だと1秒間に4回転も回ります。なぜ、あんなにクルックル回った後でも平然と演技をつづけられるのでしょうか。
通常の人間は、回転していると眼球が回転に合わせて左右に振れています。これを「眼振」といいます。回転が終わった後もこの眼振が続いていますので、まだ目が回っている状態と同じになります。

・眼振とは?
眼振は耳の中の三半規管のさらにその中の「クプラ」という平衡感覚を司る部分が原因になります。通常左右のクプラはまっすぐなんですが、体が回転しだすとクプラが傾き、それにつられ眼球も動き出してしまうんですね。しかし眼球自体は元の場所に戻ろうとするので、この繰り返しによって眼球が左右に振動してしまうんです。

・フィギュアスケート選手は眼振はする?
フィギュアスケート選手は日頃の鍛錬により、左右のクプラが傾いても脳から目の動きを止める物質がでて眼振しないのです!フィギュア選手は日頃の訓練により目が回らないようになっているんですね。

・逆回りの場合は眼振する?
ジャンプやスピンなどは全部回る方向が同じ(選手による)ですので、逆回りにしたら眼振するのでしょうか?実は、逆回りにすると眼振してしまいます。逆回りは訓練されていないのでフィギュア選手でも、いつも回っている方向と逆回りすると目が回るのですね。

☆シングル、ダブル、トリプル、4回転・・・4回転だけなんで日本語?
☆フィギュアスケートのジャンプの見分け方
☆ステップシークエンスの種類と見分け方

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまでを簡潔にまとめます
新ルール

(1) フィギュアの意味=図形
(2) 最も難しく得点の高いジャンプは=アクセルジャンプ
(3) ジャンプは高いと点数上がる?=ジャッジはジャンプの高さよりも流れの方が左右される
(4) 表情で点数は変わる?=審判の印象は変わる
(5) フィギュア選手の目は回る?=いつも回転している方向であれば回らないが、逆方向は回る

これでまたフィギュアスケートの見方が変わりますよね!私もフィギュアスケートはいつも楽しく観ていますが、知れば知るほど選手の技術の高さに驚かされ、また違った目線で観戦できるので更に面白くなります!