除夜の鐘の意味、由来は?何回ならす?煩悩って何?

はじめに

大晦日の夜に耳をすませると「ゴーン」と鐘の音が聞こえて来ますよね。年越し蕎麦を食べながら何気なく聞いていた除夜の鐘。なんで大晦日に除夜の鐘を鳴らすのだろう?って疑問が湧いたことありませんか?
除夜の鐘には一体どんな意味があるのでしょうか?そして何回付くの?時間帯にきまりはあるのかな?そんな疑問を調査しました!

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除夜の鐘とは?意味と由来


何気なく聞いていた除夜の鐘はいつから鳴り始めたのだろうか?除夜の鐘の意味と由来を調査しました!

除夜の鐘とは

除夜の鐘とは大晦日の夜から元旦にかけてお寺でつく鐘のことを言います。

除夜の鐘の由来とは

除夜の鐘の除夜の意味は「除日の夜」と言う意味です。
除日とは一年の最後の日を意味し、大晦日のことを表します。「除」とは「古いものを捨て新しいものを迎え入れる」と言う意味があります。

除夜の鐘はいつから始まった?

起源は中国の宋の時代。元々は「鬼祓い」として行われていました。日本では鎌倉時代に禅寺に伝わったとされ、今のような行事として浸透して行ったのは室町時代になり、江戸時代にかけて一般の寺院でも行うようになったと言われています。

除夜の鐘は何回打つ?


除夜の鐘は108回打ちます。108回という数字には色々説があります。最も有名なのは「煩悩の数」です。人間には煩悩の数が108あると言われています。煩悩とは「煩わしく悩む」という意味で、仏教では「悩ませる心」「苦しめる心」「煩(わずら)わす心」と、何かを成し遂げようとする際に人間の持つ「欲」で邪魔になるものです。

(例)
①勉強しなければいけないのに、ゲームをしたくなる
②ダイエットしているのに甘いものが食べたくなる
③結婚しているのに他の人に目が行ってしまう
④仕事しなければいけないのに眠くなる

など。特に②から④は人間の三大欲求と言われており、「食欲、性欲、睡眠欲」になります。

■108とは何の数?

先ほど説明した通り、人間の煩悩の数があり、それ以外にも二つあります。煩悩の数を合わせて3つの説があります。

・一年間を表す
・四苦八苦を表す
・煩悩の数を表す
一年間を表す

一年間は十二ヶ月あり、二十四節気の数と、七十二候を足した数。

一年(12)+二十四節気(24)+七十二候(74)=108
四苦八苦を表す

これはそのまま四苦と八苦の文字を足した数です

四(4)×苦(9)×八(8)+苦(9)=108
煩悩とは


煩悩は人間の心身の苦しみを生み出す精神の働きで、肉体や心の欲望、他者への怒りなどがあります。

人間の感覚を司る「六根」、「眼(げん)耳(じ)鼻(び)舌(ぜつ)身(しん)意(い)」この「六根」にそれぞれ「好(良い)悪(悪い)平(普通)」の感情の三種があります。これがさらに「浄(きれい)染(きたない)」の二種に分かれます。さらに過去、現在、未来と3つの時間軸があります。

六根(6)×感情(3)×浄染(2)×時間(3)=108

大晦日に除夜の鐘を打つ理由


除夜の鐘を打つ時間には決まりがあるのでしょうか?それぞれお寺によって違いますが、107回を大晦日に打ち、最後の一回を年が明けたら打ちます。これは、新しい年が開ける前に煩悩を打ち祓い新年を迎える意味があります。

私の近くのお寺では、先着順で108人鐘がたたけます。そして、ワチャワチャしている為、年が明けても除夜の鐘は鳴り続けています…あはは

除夜の鐘を英語で説明


今は外国人も日本で年を越す方が多くなっています。そこで外国人に使える「除夜の鐘紹介例文」

・除夜の鐘
Bell of New Year ‘s Eve

・日本では、大晦日の夜に夜の鐘を108回鳴らす
In Japan, I will ring a night bell 108 times on New Year’s Eve night

まとめ


いかがでしたでしょうか。ここまでを簡潔にまとめます

・除夜の鐘とは=大晦日の夜から元旦にかけてお寺でつく鐘
・除夜の鐘の意味=古いものを捨て新しいものを迎え入れる
・除夜の鐘はいつから=鎌倉時時代から江戸時代にかけて
・除夜の鐘は何回打つ=108回
・108回は何の数字=煩悩の数、一年間を表す数字、四苦八苦を表す数字
・大晦日に除夜の鐘を打つ理由=煩悩を打ち祓い新年を迎える

こうやって見ると人間って欲の塊なんですね。煩悩を払い新しい気持ちでお正月を迎えたいです!…と言いつつお正月になったら美味しいものを食べ、寝正月になり…いきなり欲爆発…気をつけましょう(遠い目)